介護職をする中でのやりがいは、仕事そのものに高い充実感が得られることと介護する側である介護者と介護される側である要介護者、また要介護者の家族との心のやりとりの中から生まれるものがほとんどです。
どの仕事にも共通している事ではありますが、介護職は特に専門的な知識が必要な職業です。
疾病に関する広い知識、要介護者とその家族への対応力、力仕事も多く体力もなくてはなりません。
全ての要介護者が同じではなく、仮に同じ疾病だとしても求められる対応は様々です。
要介護者ひとりひとりとしっかりと向き合うことでその人にあった解決策を見出すことが介護職の難しいところであり、専門性を求められるプロフェッショナルなところです。
体力的にも精神的にも大変なことも少なくありませんが、困難な壁を乗り越えた時の充実感がやりがいにつながるのです。
もうひとつのやりがいとしてあげられるのは「心」の充実度です。
介護職が関わるのは要介護者だけではなく、その家族と接する機会も多くなります。
要介護者のために最善を尽くすことは体力的にも精神的にも簡単なことではありませんが、必ずその気持ちは伝わるものです。
できなかったことができるようになった時、要介護者やその家族から感謝されることがあります。
他の職業と比べて介護職は「ありがとう」という言葉を直接かけてもらえる頻度が高いのが特徴です。
真剣に向き合うことで気持ちが通じ心のやりとりの中から生まれる「ありがとう」の言葉こそが介護職をする上で一番のやりがいになります。
介護職は仕事そのものに感じる充実感と真剣に向き合うことでかけてもらう「ありがとう」の言葉、この二つが大きなやりがいとしてあげられるのです。